テレビドラマ『バンド・オブ・ブラザース』 感想
時間に余裕があるので、『バンド・オブ・ブラザーズ』を観た。
スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクス製作総指揮によるBBC/HBOのテレビドラマシリーズ。2001年製作の全10話。
第二次世界大戦におけるアメリカ陸軍第101空挺師団第506歩兵連隊第2大隊E中隊の訓練から対ドイツ戦勝利・終戦までを描いている。
■感想
とても迫力のある映像の連続で、食い入って一気に10シリーズを観終わってしまった。
迫力がある分、戦争における人間の残酷な行いについて、何が人間をこのような行為に追い込んだのか、その背景を考えてみた。
第一次世界大戦の敗戦国となったドイツによる戦勝国フランス、イギリスへの賠償金の枠組み、世界恐慌に端を発したニューディール政策・ブロック経済、そして第二次世界大戦へと突入する。
そう、歴史は繋がっている。
ファシズムが行った軍事行為は決して許されるものではない。
しかし、ヒトラーやムッソリーニが権力を持ってしまう世界の枠組みを形成するのに強い影響を与えたのは米国・フランス・イギリスを中心とした当時の世界の主要国である。
第二次世界大戦へと突入するまでの一連の出来事、歴史の流れの中に、人間の「欲望」の恐ろしさを感じる。
そして、上述の流れの結果、戦争に突入し、人間が極めて残酷な行いを実行することになる。
人間の「欲望」の恐ろしさを考えさせられるドラマであった。